ドイツ語にも、英語と同じように、「過去形」と「現在完了形」があります。
しかしながら、ドイツ語と英語とでは、「過去形」と「現在完了形」で、その用途が異なる部分が多いために注意が必要です。
また、ドイツ語では、「過去形」が好んで使われる動詞と「現在完了形」が好んで用いられる動詞があります。
そのため、ドイツ語では「過去形」と「現在完了形」が混在する文章が使われることもあり、その点も「時制の一致」を原則とする英語とは異なります。
それでは、「過去形」と「現在完了形」の違いや用途について学びましょう。
ドイツ語における「過去形」と「現在完了形」の主な違い
ドイツ語では、日常会話などにおいて過去のことを述べる際には、基本的に「現在完了形」を用います。
そのため、現在完了形は、現在とかかわりのある過去について言及する場合に幅広く使います。
これに対し、「過去形」は、現在とは切り離された物事に言及する際に使われます。
そのため、過去形は物語や小説などにおいて、現在とは関係のない物事を説明する場合によく使われます。
ただし、以下に述べるように、たとえ日常的な使い方でも、過去形を使う動詞があるので注意が必要です。
過去形を使う動詞
過去の事を述べる際に過去形を使う動詞には、以下のようなものがあります。
・sein
・haben
・話法の助動詞