今回は、規則動詞の人称変化の例外①に加えて、もう一つの例外について学びます。
今度は、語幹がスやズの音(例えば、s など)で終わる動詞や、ツの音(例えば z など)で終わる動詞に関する例外です。
ス・ズ・ツなどの音で語幹が終わる動詞は、2人称(親称)単数の語尾が st ではなく、t になるのです。
reisen の人称変化
例えば、reisen (旅行する)の人称変化を見てみましょう。
ich reise
du reist
er reist
wir reisen
ihr reist
sie reisen
2人称(親称)単数(主語がdu)の人称変化は、本来の人称変化のルールに従うならば、語幹 reis に 語尾 st をくっつけて × reisst となるはずです。
ですが、reisst だと s が2つ続いてしまって発音しづらいですよね。ですから、語尾として st に代えて t だけを語幹にくっつけて、つまり「語幹 reis + 語尾 t」で、reist になるのです。
reisen と似たような人称変化をする動詞
reisen と同じような変化をする動詞には、他に tanzen (踊る)などがあります。
tanzen も、主語が du の場合は、× du tanzst とはならずに、du tanzt となるのです。