ドイツ語には4つの「格」と呼ばれる概念があります。
日本語の「~が、~は」、「~の」、「~に」、「~を」を助詞といいますが、これと対応するのがドイツ語の「格」と呼ばれるものです。
ドイツ語で「格」の概念を理解するのは重要です。
というのも、「格」に従って、冠詞などが変化するからです。
日本でドイツ語を習う場合、4つの「格」は、それぞれ「1格」、「2格」、「3格」、「4格」と学ぶ場合が多いので、この講座でもこれに倣います。なお、日本では、「1格」、「2格」、「3格」、「4格」をそれぞれ「主格」、「所有格」、「与格」、「対格」と呼んで学ぶこともあります。
ドイツ語の「格」と日本語の助詞の対応は、以下のようになっています。
1格(主格) ~が、~は
2格(所有格) ~の
3格(与格) ~に
4格(対格) ~を
なお、これらの対応は、便宜的になされたもので、厳密にいうと異なる部分もありますが、とりあえず最初はこの対応で覚えてください。
この段階では、「なんのこっちゃ?」と思われる方もいるかもしれませんが、これから少しずつ詳しく学んでいきます。現時点ではとりあえず、こういった概念があるんだな、ということは知っておいてくださいね。