驚くかもしれませんが、ドイツ語では名詞に性別があります。
もちろん、「男」や「女」という名詞に性の区別があるのは分かると思います。
しかし、「男」や「女」のように性別に関する名詞以外の、例えば「机」、「ドア」、「ベッド」などにも性別が与えられているのです。
実は、名詞に性別の区別がある言語は、ドイツ語以外にも結構あります。フランス語やスペイン語、イタリア語などでも性の区別があるのです。
男性名詞、女性名詞、そして中性名詞?
それでは、具体的に名詞の性別を見ていきましょう。
先ほど挙げた例でいくと、「机 Tisch」は男性名詞ですし、「ドア Tür」は女性名詞ですし、「ベッド Bett」は中性名詞です。
なんと、男性や女性だけではなく、中性なんてものもあるんですね。
「男」が男性名詞で「女」が女性名詞であるのは分かりますが、「机」が男性名詞で「ドア」が女性名詞だなんて、私たち日本人からするとちょっと変な感じがしますよね。
こういった「机」や「ドア」のように、無生物でオスやメスの区別がないものに関する性の区別については、合理的な理由はありませんので、こういうものだ、という風に機械的に覚えてください。
別に「机」が男性的であるとかドアが女性的である、という概念もありません。無生物の名詞は、たまたま「男性」、「女性」、「中性」といった区別に分類されているだけ、という感じです。
名詞の意味を覚えるだけでも大変なのに、名詞それぞれの性別も覚えないといけないなんて、面倒な気もするかもしれませんね。
確かに慣れは必要でしょうが、定冠詞と一緒に覚えると、結構すんなり覚えられると思います。
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