「縮小辞(しゅくしょうじ)」とは、名詞などの語尾について、「小さい」とか「かわいらしい」といったニュアンスを付け加えるものです。「指小辞(ししょうじ)」などと呼ばれることもあります。
日本語で言えば、「…ちゃん」といったニュアンスでしょうか。
有名なところでは、グリム童話の『赤ずきんちゃん』は、元々ドイツ語では Rotkäppchen と表記されますが、これは「赤頭巾」を意味する Rotkappe に chen という縮小辞をつけてできたものなのです。
今回は、この chen という縮小辞について学びます。
縮小辞 chen
上述したように、縮小辞 chen は、名詞などにくっつくことにより、「かわいらしい」といった愛着心のようなニュアンスを出します。
例えば、Pferd は「馬」という意味ですが、これに chen をつけて Pferdchen にすると、「お馬さん」といった意味になります。
縮小辞で終わる名詞は中性名詞
chen などの縮小辞で終わる名詞は中性名詞である、という決まりがあります。
そのため、Mädchen という語は「少女」とか「女の子」という意味ですが、これは女性名詞ではなく、中性名詞です。
覚えておきましょう。