「規則動詞の現在形の人称変化の説明と人称変化表 効率的な覚え方」では、規則動詞の人称変化について学びました。
今回は、その人称変化の例外について学びます。
規則動詞でも、語幹が t や d で終わるような語は、2人称(親称)(主語がdu、ihr)や3人称単数(主語がer, sie, es)で語尾の前に e を入れます。
この挿入される e を「口調上の e」と呼びます。
arbeiten の人称変化
例えば、arbeiten (働く)という単語の場合、人称変化は以下のようになります。
ich arbeite
du arbeitest
er arbeitet
wir arbeiten
ihr arbeitet
sie arbeiten
上記の太字で示した e が、「口調上の e」になります。
arbeiten は、語幹が arbeit になりますが、「口調上のe」を挿入せずに、この語幹に普通に2人称(親称)(主語がdu、ihr)と3人称単数(主語がer, sie, es)で人称変化した語尾をくっつけると、以下のようになります。
× du arbeitst
× er arbeitt
× ihr arbeitt
どうですか。e を入れないと発音しずらいですよね。
というわけで、語幹が t や d で終わるような規則動詞の2人称(親称)(主語がdu、ihr)と3人称単数(主語がer, sie, es)には、「口調上の e」を挿入して、言い易いようにしているのですね。
arbeiten と似たような人称変化をする動詞
上に例を挙げた arbeiten と似たような人称変化をする動詞は他にもあります。
上の説明では、語幹が t や d で終わる動詞で口調上のe が挿入される、と説明しましたが、他にも語幹が tm, chn, ffn で終わる動詞も同じような変化をします。
それでは、arbeiten と同じように人称変化する仲間の動詞をご紹介しましょう。
finden (見つける)
öffnen(開ける)
rechnen(計算する)
atmen(呼吸する)